2016/10/31
2008年9月10日、特定危険指定暴力団五代目工藤会系津川組 安高毅相談役を射殺したとして、殺人罪などに問われた工藤会理事長代行の木村博被告(63)と同会系組幹部の渡部公章被告(43)の判決が31日、福岡地裁であり、松藤和博裁判長は木村被告に求刑通り無期懲役、渡部被告に懲役15年(求刑懲役18年)をそれぞれ言い渡した。
裁判長は判決で、木村被告が首謀者として組員らに殺害を命じたと指摘し、「組織的で計画性が高い。終始犯行を主導し、刑事責任は極めて重い」と述べ、渡部被告については、被害者の所在を探すなど重要な役割を果たしたものの、「従属的な立場だった」と言い渡した。
事件は、2008年9月10日午前2時50分頃、工藤会系津川組安高毅相談役(当時66歳)が福岡県中間市の自宅で頭や胸などを撃たれ、殺害された。
検察は殺害動機を金銭トラブルとしていた。