2016/4/7
国内最大の指定暴力団六代目山口組から分裂した神戸山口組を、暴力団対策法に基づく指定暴力団とすることとし、兵庫県公安委員会が7日午後に指定し、官報に公示される今月中旬に指定の効力が発生する。
両組織の対立抗争を認定した3月7日から両組織が絡む事件は、確認できているものだけで21件発生しており、組事務所への発砲や車の突入など事件が多発している。
指定暴力団に対して公安委員会が不当要求の中止や組事務所の使用制限などを命じることができ、山口組は既に指定されているが、神戸山口組はこうした規制の対象外だった。
同じように道仁会から離脱した九州誠道会(現浪川会)の指定まで1年7ヶ月を要しており、新組織発足から約8カ月での指定は異例の速さ。
警察当局は今後、両組織を暴対法の「特定抗争指定暴力団」とすることも検討、実現すれば都道府県公安委が定めた警戒区域で組員らが事務所に出入り、5人以上で集まるなどすれば即座に逮捕できる。