2016/6/21
特定危険指定暴力団、五代目工藤会の組関係者が、逮捕や起訴された組員らに対し「怒り」という題名の本などを差し入れ、口止めしようとした疑いがあり、裁判所は検察の請求に基づき、勾留されている組員ら20数人に本などの受け取りを禁止した。
2014年9月から工藤会のトップ野村 悟容疑者らが逮捕された頂上作戦以降、逮捕・起訴され、勾留されている組員は裁判所によって接見禁止とされており、弁護士以外の第三者と面会することは出来ない。
第三者が本などの差し入れをすることはできるが、その後、組関係者が自供しようとした組員らに「怒り」という題名の本などを差し入れており、組員の名前とともに、「がんばれ」などと、自供しないよう促すような書き込みがある書籍などが送られていた。警察は口止めしようとしていたとみている。
裁判所は、2016年に入り、「証拠隠滅のおそれがある」として、検察の請求に基づき、市民への切りつけ事件などで起訴された、特定危険指定暴力団・工藤会の最高幹部を含む、組関係者およそ20人に対し、本などの受け取りを禁止している。