【抗争新局面】山口組執行部が最後通告、復帰期限は8月末まで

 
2018/5/8

2015年8月末の分裂当時の六代目山口組神戸山口組。そこから派生した任侠山口組との間で抗争事件が頻発していたが、最近ではめっきり派手な銃撃や事務所へ自動車の特攻作戦など聞かなくなり、当の山口組は共存共栄の道を選んだのかと任侠界で噂されていたが、この分裂問題に新しい局面が産まれた。

六代目山口組執行部が傘下組織に、神戸山口組任侠山口組傘下組長・幹部・末端組員まで9月以降の山口組復帰を認めないと通達した。

2015年の分裂時、山口組執行部が出した絶縁・破門状はあくまで、井上邦雄神戸山口組組長などに限定され、配下の組員に関しては「親に従っただけ」とし、これまで状を出されず、復帰に関しても寛容な立場をとっていた。

このタイミングでの通達はなぜか

山口組分裂後、確かに抗争事件やトラブルはあったが、それまで関係があった組織や、組員同士は表向きは対立していても友好的な関係を保っていた。これは山口組移籍の可能性を考えれば、無理に関係を悪化させる必要はないとの事だろうが、9月以降は完全に関係は断絶される可能性が高く、新たな火種となるだろう。

通達が出たタイミングを考えれば、神戸山口組の中核組織で、井上邦雄組長の母体である山健組の代目替わりとの関係が考えられる。

12日(16日?)には井上邦雄四代目から中田広志五代目に継承式が行われる予定で、新体制に不満を持つ古参幹部らに対し、移籍期限を設けることで揺さぶりをかけるとの見方もある。

水面下で山口組と接触を続けているとされる織田絆誠任侠山口組代表に対しても、態度をはっきりさせる最後通告と見てもよいだろう。

刑務所内でも抗争余波が生まれる可能性

各組織の暴力団員が集まる場所として刑務所は一番に考えられる場所と言えるが、実際この3つの山口組の配下組員同士のトラブルはそれほど多くない。

不要なトラブルを避ける為とも考えられるが、組織の名乗りを上げて喧嘩をすれば引くに引けず、ただの喧嘩ではなくなるからだ。

完全に移籍の可能性が無くなるという事は、昨日の敵が今日の友となる可能性がゼロになることで、人間関係を構成する必要すらないであれば、暴力事件などが起こる可能性は高くなるだろう。

 

トップ交代の余波は山健組だけではない

山健組の新体制により、当時反中田派とみられていた織田絆誠現任侠山口組代表や入江禎神戸山口組副組長(二代目宅見組組長)更に他の反中田派に飛び火する可能性は充分ある。

5日の会合で傘下幹部の欠席者はいなかったようだが、満額で受け入れている者が全てではない事は確かで、これらの動静如何では大きな動きになる可能性があり、継承式まで、そして山口組執行部が示した8月末までは注視すべきだろう。