特定危険特定危険指定暴力団工藤會系津川組事務所が入るビルを脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂などの罪に問われた工藤会幹部、木村博被告の控訴審が福岡高裁で開かれた。
木村博被告
懲役3年とした一審福岡地裁判決を支持し、鈴木浩美裁判長は被告の控訴を棄却した。
被告側は「ビルにあった事務所は明け渡しており、反省もしている」と主張したが、鈴木浩美裁判長は「反社会性の高い悪質な犯行。一審判決の量刑は重すぎるとは言えない」と指摘した。
判決によると、昨年7月と8月の2回、ビル所有者の親族らに「ビルは工藤会のもんやけね。会にただでくれ」などと要求。平成21年6月にも「事務所を売れ。できんなら、おまえもどうなるか分からんぞ」と脅した。
木村被告は、同じ津川組に所属していた福岡県中間市の安高毅幹部が20年9月に射殺された事件に関与したとして、今年5月に殺人と銃刀法違反の罪で追起訴されている。