2016/3/8
鹿児島市で覚醒剤約100キロが押収された密輸事件に絡み、福岡県警などは8日午後、覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で、指定暴力団六代目山口組から分裂して結成された神戸山口組総本部事務所や神戸市の傘下組織事務所を家宅捜索した。
捜索容疑は、神戸山口組系與組最高顧問で、誠心会会長の藤村誠也容疑者、同会幹部 田中浩孝容疑者、組員の松岡浩二容疑者、元組員の魚山恭嗣容疑者、遊漁船業の男ら5人が今年2月、中国から来たとみられる船と日本の領海外の東シナ海で接触。覚醒剤約100キロ(末端価格約70億円)を受け取り、奄美群島の徳之島に陸揚げして密輸した事件に関連して行われた。
今回の逮捕容疑、覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)は非常に量刑が重いとされており、清原和博元PL学園野球部選手は単に(所持・使用)であり、かつ初犯のため執行猶予が確実視されおり、所謂ションベン刑で済むのに対して、営利目的輸入容疑の場合は、無期または3年以上20年以下の懲役が科されるほか、1000万円以下の罰金が併せて科されることがある。
近年の判例で言えば
ロシア国籍 懲役11年6月 罰金500万円
イラン国籍 懲役12年 罰金550万円
中国籍 懲役7年 罰金350万円 追徴金70万円
米国籍 懲役6年 罰金150万円
この様に長期刑となっているが、2015年、メキシコ国籍の男性が虎の置物に覚せい剤25kgを隠して密輸したとされる裁判では、懲役25年 罰金1000万円が科せられた。
今回逮捕された事件では100kgと大量のため、この様な長期刑が科せられる可能性が高い。