2017/1/11
午前8時頃、京都に拠点がある指定暴力団六代目会津小鉄会総本部事務所前で、京都府警の警察官が組事務所を封鎖、一時現場は騒然となった。
事の発端は、会津小鉄会関係者に送られたこの文書で、馬場美次六代目会津小鉄会会長が、引退を表明、原田昇若頭(心誠会会長)を会長とするとの内容だった。
会津小鉄会は、六代目山口組と親戚関係にあったが、山口組分裂後、馬場会長は関係を解消し神戸山口組側の支持を表明していた。
会津小鉄会内部では、六代目山口組を支持する原田若頭側と二分、今回の騒動は六代目山口組系弘道会が原田若頭を焚き付け、起こされたクーデターと見られており、引退を表明する文書を馬場会長は、「このような文書は身に覚えがない。偽造された」と話をしており、10日付でもう一通の文書を関係先に送付した。
「後継者に原田昇となっておりますが、まったく私の知る所ではございません。原田昇を『絶縁』と致します」
原田若頭派の組員らが会津小鉄会総本部を占拠した後、突然の会長引退宣言に反発した神戸山口組系山健組組員らが押し入り、クーデターを鎮圧、総本部を奪還したが、その後、弘道会組員ら50人ほどが原田若頭派の応援に駆けつけるも警察に阻止された。