2017/1/27
福井県警大野署と県警組織犯罪対策課は26日、覚せい剤取締法違反(営利目的譲渡未遂)の疑いで指定暴力団三代目住吉会幹部で傘下八代目滝野川一家総長代行の小針晃容疑者(75)、小針容疑者と共謀したとして、同容疑で自営業春松勝彦容疑者(51)、営利目的で譲り受けようとしたなどとして同法違反容疑(所持、使用、営利目的所持)で無職枡田尚紀被告(39)=同罪(営利目的所持未遂など)で起訴済み=を逮捕した。
逮捕容疑は小針、春松両容疑者は共謀し、昨年10月20日、営利目的で茨城県つくば市内から覚醒剤約79・76グラムの入った小包を宅配便を利用し枡田被告宛てに発送、枡田被告は翌21日、この宅配便を受け取ろうとした疑い。
昨年10月下旬、情報を得て捜査員が枡田被告の自宅を捜索した際、リビングの布団の上にビニール袋に入った覚醒剤約0・15グラムを発見、所持容疑で逮捕した。さらにこの日、同被告宅に宅配便が届き、居合わせた捜査員が配達員から荷物を受け取り、中身を調べたところ、覚醒剤約78・76グラムが入っていたという。男は元暴力団関係者とみられ、覚醒剤を転売する目的で送付を受けたとみて、県警は入手ルートの解明を進めている。
春松容疑者は昨年11月上旬、転売目的でつくば市内の乗用車内に約45グラムを隠し持っていたとして、同法違反(営利目的所持)罪で起訴されている。この男も元暴力団関係者で、密売人から約50グラムを購入して知人女性らに転売しようとしていた。