2020/7/3
愛知県警は3日、県警捜査4課の男性巡査部長(36)を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検し、定職3カ月の懲戒処分とした。
この巡査部長は2017年12月~今年3月の5回、通信アプリなどで男性に捜査情報などを伝え、その見返りを受け取っていたとみられる。
調査に対し容疑を認め、「相手から暴力団に関する情報を得ており、情報を提供することで関係を続けたかった」などと話しており、愛知県警捜査4課と暴力団との蜜月関係が浮き彫りになった。
愛知県警の情報漏えいを巡っては、13年、風俗店グループ代表に情報を漏らしたとして、捜査1課の警部を地方公務員法違反容疑で逮捕。18年には福岡市の金塊窃盗事件に絡み、別の薬物事件の情報を漏らしたとして巡査部長を同法違反容疑で書類送検している。
巡査部長は同日付で依願退職しているが、退職金を支払われることとなり、汚職公務員の常套手段となっている。
しかし、懲戒処分相当と判断されればその限りではないが、組織ぐるみで暴力団との関与を繰り返している愛知県警察がどのような判断をするのか注目される。
愛知県警ならびに愛知県は容疑者の氏名を明かしておらず、身内には甘い警察組織の実態が浮き彫りになった格好だ。