2022/6/22
旭川中央警察は20日までに、北海道旭川市内の繁華街で職務質問を受けた際、警察官の手を振り払ったとして指定暴力団六代目山口組系旭導会幹部で、鈴龍會会長の酒井衛容疑者(39)を逮捕・起訴した。
逮捕容疑は17日午前7時前、旭川市3条通7丁目の路上において、職務質問を受けた際、押し問答になり、警察官の手を振り払うなどした公務執行妨害の疑い。
これを受け警察は22日午後、旭川市の旭導会本部事務所を家宅捜索した。
公務執行妨害罪は刑法第95条1項に定められた犯罪で、「公務員が職務を執行するにあたり、これに対して暴行又は脅迫を加えた者」と規定されており、今回のケースは警察官が任意である職務質問中に警察官の手を振り払ったことが暴行と認定されたというもの。
警察は旭導会本部事務所の家宅捜索を22日に行っているが、単純犯罪の場合でも組事務所に家宅捜索を行っている点から、旭導会に対しての嫌がらせ、もしくは酒井容疑者がみかじめ料など別件での犯罪を犯している可能性を考慮してだろう。
このような別件逮捕と言える捜査手法は、令状主義に反する違法な逮捕として問題視されている。