指定暴力団山口組から分裂した神戸山口組の主要団体山健組と俠友会の本部事務所を家宅捜索した。
俠友会本部には、出資法違反の疑いで、侠友会傘下諏訪一家の組員、勝原雄三容疑者逮捕された事を受け、30日午前から家宅捜索に入った。
勝原容疑者は今年１月から７月までの間、神戸市内の男性２人に金を貸し、法定の金利を上回る利息合わせておよそ１万７千円を受け取った疑いがもたれている。
兵庫県警は、神戸山口組の主力団体・山健組幹部の中田浩司容疑者らについても、別人の名義で住宅ロ-ンを借り入れたとする詐欺容疑で逮捕していて、３０日朝から神戸市中央区の山健組本部を捜索している。
防弾チョッキなどを身につけた県警の機動隊員や捜査員ら約４５人が事務所前に到着し、令状を掲げて事務所内に入ろうとした捜査員に組員が食ってかかり、現場は緊迫した雰囲気に包まれた。
組員らは「うちにはそういう人間はおらんのや」「なめとんのか」と抵抗。捜査員も「ガサ（捜索令状）出てんねや」「無理やり入るぞ」と応酬し、怒号が飛び交う中を事務所内になだれこんだ。
もちろん兵庫県警も下部組織の勝原容疑者の情報を得るための捜査ではなく、神戸山口組の実態調査の為に捜査を行う事は承知している。
