2017/2/26
大阪府生野区の路上で男女4人に2週間から3週間のけがを負わせたとして暴行・傷害容疑で指定暴力団六代目山口組系早野会会長 鈴川憲司容疑者(48)、極粋会会長 森尾昇容疑者(59)、中島組組長 里照仁容疑者(57)らを含む合わせて6人が逮捕された事件で、大阪府警捜査4課は、大原組若頭、金芳次 通称:金田芳次(52)と、幹部の大井栄治(49)の両容疑者を強要容疑で逮捕した。
事件は昨年5月15日午前2時ごろ、スナックで酒を飲み、3台の車に分乗して移動しようとした六代目山口組直参組長3人と、それぞれの運転手の組員3人の計6人が、40代男性が運転する車にクラクションを鳴らされた事に腹を立て、男性を車から降ろして近くの駐車場で取り囲み「直参にけんか売ってどうなるか分かってるんやろうな」などと脅迫。男性のほか、騒ぎを聞いて駆けつけた家族や知人ら3人を殴り、暴力行為処罰法違反や傷害の疑いで府警に逮捕された。
被害男性が救急車で搬送される直前に、大原組若頭、金容疑者と、幹部の大井栄治容疑者が現れ、大井容疑者が「このまま警察に被害届出したらお前ら家族住めんようにしたるからな」と脅し、被害女性に対しては、「俺ら大原の顔を立ててーや。このまま病院行ったら街から追い出すで」と脅迫、金容疑者は、「大原の顔に泥を塗るな。言うこと聞けへんのやったらホンマに出ていってもらうからな」などと脅した。
事件当時、被害者は金容疑者らに屈する形で救急車を降り、現場を立ち去っていたが、捜査員の度重なる説得を受け、昨年11月に被害届を提出。府警は、直系組長ら6人の逮捕と同日の今月23日に強要の疑いで大井容疑者を逮捕し、26日に金容疑者を逮捕した。