2017/9/7
中部管区警察局は6日、管内の警察本部長会議を名古屋市内で開き、砂川俊哉局長が分裂した指定暴力団六代目山口組について「弘道会対策に主眼を置き、対立抗争を弱体化の絶好の機会と捉え、一丸となって強力な取り締まりをしてほしい」と訓示、さらに「緊張状態を生み出しているのは山口組を事実上支配している弘道会にほかならない」と指摘した。
これまで、警察は弘道会に対しシノギの一つである闇カジノの摘発、本部の家宅捜索などを行い、組織の実態調査や弱体化を図ってきたが、更に力を入れる方針だ。
しかし、愛知県警と弘道会の癒着は全国的にも稀に見る酷い構造で、愛知県警の信頼は地に落ちている状況だ。
更に昨年7月、福岡で約7億5000万円相当の金塊が盗まれた事件では、愛知県警の警察官が主犯格の一人とみられる野口直樹容疑者(43)と逮捕前に電話でやりとりをし、操作情報が漏れていた事が明るみになっており、弘道会本部を管轄する愛知県警が、今回の中部管区警察局長の訓示を守り、反社会的勢力と本当に手を切れるかという問題も抱えている。