2019/5/30
大阪府警捜査2課は尼崎市の女性から銀行のキャッシュカードをだまし取ったとして、指定暴力団六代目山口組系竹中組関係者村上由高容疑者を詐欺などの疑いで逮捕した。
逮捕容疑は昨年8月、詐欺グループの仲間と共謀し大阪府内の高齢女性2人に市役所職員を名乗り電話をかけ「国民健康保険料を還付するので新しいカードに切り替える」などと虚偽の説明をし、詐取したキャッシュカードでATMから計100万円を引き出した詐欺容疑。
今年2月、被害者からカードを受け取る受け子の指示役だった李栄人被告ら5人を逮捕。その後の捜査で、村上容疑者が高齢者に電話をかけるかけ子と受け子の双方の支持役と見られている。
村上容疑者は頻繁に竹中組本部に出入りしており、大阪府警は不正に得られた金が竹中組に上納されているとみて、関係先として30日に家宅捜索を行った。
暗証番号を聞き出す手口
この手のカード搾取詐欺は古典的で、ターゲットにカードの再発行をすると偽り新しい暗証番号を言わせ、「古いカードは使用不可能になった」とし、確認として古いカードの暗証番号を言わせるもの。
以前は盗んだカードの持ち主に銀行員を名乗り電話をかけ、同様の手口で暗証番号を入手していたが、手口の巧妙さが増えてきたとみられている。