2016/3/8
指定暴力団六代目山口組と分裂後結成された神戸山口組が警察庁により対立抗争状態と認定されたことを受け、兵庫県警察本部は7日、「六代目山口組 神戸山口組 対立抗争集中取締本部」(本部長=太田誠・県警本部長)を設置、刑事部を中心に生活安全部や警備部なども含めて、取り締まりや警戒活動を強化する方針。
昨年8月27日の分裂以降、双方が絡むトラブルは49件。うち銃器使用は4件、火炎瓶使用が3件、事務所などへの車両突入が9件。
49件のうち山口組系が被害者となったのが21件で、神戸山口組系が被害者となったのが19件、双方の乱闘が4件。
警察庁は両組織の衝突が特に2月下旬以降、全国的に連日発生していることを重視、抗争と認定し、44都道府県の警察本部に集中取締本部の設置を指示し、全国の警察に警戒強化を要請した。
これまでは、単に分裂騒動、もしくは小競り合いと言われていたが、抗争と認定されれば、暴力団事務所への捜索が容易になるが、一部で囁かれていた、六代目山口組を3月中に特定抗争指定暴力団とするのも現実味を帯びてきた。
こうなると、現状指定暴力団ではない神戸山口組側に非常に有利な状況が生まれる。