【任侠山口組会見】井上邦雄神戸山口組組長に見切り

任侠団体山口組
ヤクザニュース
 

2017/4/30

30日午後、兵庫県尼崎市の古川組本部で、任侠山口組を結成した幹部6名が記者説明会を開き、神戸山口組からの離脱、新組織結成の経緯を話した。

任侠山口組会見

神戸山口組緊急会合出席表

池田幸治本部長(四代目真鍋組組長)

 

「本日付をもちまして、任侠山口組を、結成いたします。代表、織田絆誠、私本部長を預かります、池田幸治。よろしくお願いいたします」

神戸山口組が大義としていた、「本来の山口組に戻すため、立ち上がるので付いてきてほしい」という言葉に感動し、残念ながら大義とは名ばかりの一部の上層部の私利私欲だった。

名古屋方式を否定して、神戸山口組は発足した。名古屋方式の悪政は数々あれど、大きく分けると第1に金銭の吸い上げ、第2に当代の出身母体のひいき、第3に当代が進言・諫言を一切聞かない。これでは山口組が自滅の道をたどると、真っ向から否定して立ち上がったにもかかわらず、神戸山口組の現実は名古屋方式にも劣る悪政だった。

幹部4人が昨年8月に三つの改革案を進言・諫言したところ、井上組長は「あれもこれも言うなら組長は降りる」と寺岡修若頭(侠友会会長)に対して「組長を代わってくれ」と耳を疑う暴言をされた。

一家の若頭たる寺岡会長(俠友会会長)にも知らせず、入江副長(宅見組組長)、池田舎弟頭(池田組組長)にも知らせず、山健組の織田副長、伏見若頭、生島舎弟頭(生島組組長)、輿本部長與組組長)にも知らせず、こそっと、健竜会、中田若頭代行のみを呼び、指令指示し、あの恥ずかしい騒動が起こったわけであります。

山口組をただすため、若い者の将来、未来のために立ち上がったと公言するならば、あのサイン騒動は、我々の業界では絶対にあってはならんことなんです。

いつの日か、二つの山口組を一つにして、若い者の将来のために山口組をただすという大きな目標を井上組長自らつぶしてしまったのです。

我々若手中堅含め、神戸の大義を信じてがんばってきた大勢のものが目標を失い、目の前が真っ暗になり、まさに絶望した瞬間でした。

金銭の問題については、神戸山口組結成時は井上組長が「無駄な金の苦労をしてもらわなくてよい。会費も下げる。」「頭を下げ、「みなさん、もう少し私にヤクザをさせてくださいと号泣しながらの所作はなんだったのか。」「いっこうに金銭の吸い上げはやまず、会費と年8回の臨時徴収、さらに登録組員1名につき1万円を徴収するという名古屋方式の上を行くようなお金の吸い上げを続けており、多額の使途不明金の詳細も分からないまま、山健組組員においては、財産すべてを持って行かれるような思いを持ち続けていた次第です。」

今年1月、名古屋で自殺した傘下の藤森吉晴松藤組二代目組長を例に例え、
「会費(上納金)の滞納が150万円になった」
「伏見若頭が、事務所は山健組の出城なんやから、売ることなんてできんやろと言った後、驚くことに、事務所を担保にしてカネを作れんのかと言ったそうです」
高利貸しから500万円を借りたが、月15万円の金利をとられ、すぐに払えなくなり、事務所の登記が業者を紹介した山健組健竜会中田会長の関係者の名前に変更された。
「事務所をカタに押さえますか。これは誰が聞いても、仲間のすることじゃないと思います」
「本部から香典が出たかと聞いたんです。出ていないと言っていました。自殺なら
出ないと。これが山健組の実情です。搾り取るだけ搾り取り、唯一の財産さえ取り、己が死に追いやっているのに素知らぬ顔をし、自殺に追いやっているのに香典すらしない」
と訴えた。

我々は盃よりも精神的な絆に重きを置き、盃ごとは一切行わず、あえて組長は空席とし、代表制という形を取る。

織田代表は組長を固辞し、空席となったが、皆が支え合い、助け合えるような組織作りをしたい。

 

久保真一本部長補佐(元山健組系二代目宝満組組長)

神戸山口組結成翌日、山健組の直系組長が集合した席上、井上組長は名古屋方式の多額の会費徴収について、「不本意ながら皆さんには、金の苦労をさせざるをえなかった。これからは無駄な金の苦労をしてもらわなくてよい。会費も下げられる」と発言したにもかかわらず金銭の吸い上げはやまず、会費と年8回の臨時徴収、さらに組員1人につき1万円を徴収し、名古屋方式の上を行くような吸い上げも続けた。

山健組組員は財産すべてを持っていかれるような思いをしており、井上組長が頭を下げ「もう少しヤクザをさせてください」と号泣しながらの所作は何だったのか。

 

離脱組の話を信じるとすれば、六代目山口組の名古屋方式(弘道会主導の組運営)に反発し大義を持って離脱し、結成した神戸山口組だったが、実際には以前の山口組と何ら変わりの無い組織であり、集まった離脱組幹部は神戸山口組とは距離を置き、六代目山口組と対決姿勢を強めるといったところだろう。

盃事に執着せず、精神的な繋がりを最重要視すると宣言している事はヤクザ社会において異例であるが、ヤクザ本来の姿なのかもしれない。

山口組三代目
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