元指定暴力団山口組系旧後藤組の後藤忠正(後藤 忠政)元組長が現在も関連組織のマネ-ロンダリングをしているとして、アメリカ財務省は制裁対象に指定した。
制裁内容は、米国内の資産を凍結、米国人との取引が禁じられる。
後藤元組長は、2001年に肝臓移植手術を米国で受けることを許可されるのと引き替えに、山口組の運営会社や構成員についての内部情報を提供し、情報を元にアメリカ当局が2003年11月ごろ、五菱会のナンバー2だった梶山進(美尾組組長側近)の資金2億ドルを発見し、警察庁に連絡したため、全額が没収されている。
取引に応じたアメリカ当局が今になって制裁対象に指定したことは、アメリカ人お得意の二枚舌と言えるだろう。
当局は、後藤元組長がアメリカ国内に保有する資産を凍結し、金融取引を禁じる措置を取り、暴力団の国際的な犯罪資金の流れを断ち、アメリカの金融システムから締め出す。
アメリカ政府は、メキシコの麻薬組織と日本の暴力団を国際的な犯罪組織と認定して制裁に乗り出し、今回も含め5つの暴力団と個人14人を制裁の対象にしている。
ちなみに、後藤忠正元組長は現在日本人ではなく、カンボジア人。